平素より私の政治活動にご協力いただき、心から感謝申し上げます。 

 令和5年に新型コロナの位置付けが変更されたことにより、 感染症対策と社会経済活動の両立が 進み、道内各地に活気が戻ってきました。 その一方で、エネルギー・物価高騰の長期化が道民生活や事業活動に大きな影響を与えていることから、道議会自民党議員会は対策の強化を知事に申し入 れました。これを受け、道は総額725億円の追加経済対策を実施し、肥料・飼料・燃油などの価格 高騰に苦しむ一次産業をはじめ、交通事業者、電気利用事業者、 LP ガス利用者、医療機関・社会 福祉施設、ひとり親家庭などへの支援の充実を実現することができました。 引き続き道民の皆さま の目線に立って、物価高騰の負担を軽減するための政策を進めてまいります。 

 そして今、農林水産業や食品加工業はもとより、観光、 交通・物流、医療・福祉、建設、IT・ デジタルなど、あらゆる産業で人手不足が深刻化しています。自民党では働き方改革による魅力あ る職場づくり、外国人労働者の受け入れ、女性・高齢者の社会参加の促進、求人と求職のマッチン グ支援、 学び直し・リスキリングの強化などの担い手の育成・確保に努めてきました。 

 ラビダス社が進める次世代半導体プロジェクトで、令和7年の試作ライン稼働、9年の量産開始 に向けた工事が急ピッチで進められていますが、ここでも半導体人材が不足しています。 今後 14 年間で 18 兆円超ともいわれる莫大な経済波及効果を全道に広げるためには、製造・研究・人材育成が一体となった複合拠点の形成を後押しすることはもちろん、 道央圏に人材が一極集中すること により、地方が衰退しないよう取り組む必要があります。 

また、半導体の製造には大量の電力が必要とされており、その消費電力は道内の総使用量の1~2 割ともいわれています。先ごろ北海道 札幌市が国の「金融・資産運用特区」に指定され、 脱炭素 社会の実現に向けた官民挙げてのグリーントランスフォーメーション (GX)の取り組みが加速す るとの期待が高まっています。再生可能エネルギーの宝庫としての北海道の強みを活かして、電力 の安定供給体制をしっかり構築していきます。 

 道の令和6年度予算には、 昨夏の記録的な猛暑を受けて学校現場における冷房設備の整備費も盛 り込まれました。 子供たちの命と健康を守るため、引き続き交付金の増額や対象範囲の拡大、新た な補助制度の創設など、暑さ対策の強化に向けた財源確保を国や道に求めてまいります。 

 世界自然遺産「知床」をはじめ、豊かな地域資源を有するオホーツク地域の代弁者として、これ からも自然環境を大切にして自然との共存共栄をはかり、恵みを享受することへの感謝の気持ちを 忘れることなく SDGsの考え方の元、持続可能な社会街づくりを目指して頑張ってまいります。 

 人口減少対策、農業・漁業・林業・商工業の振興、医療・介護・福祉・教育の充実、防災・減災、 交通体系の整備など、 北海道が抱える課題の解決に向けて全力で取り組んでまいります。

 皆さまの ご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。   2024年9月